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2008.11/7開始。BLと猫とドールをこよなく愛しています。
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今日はまた曇天&雨降り・・・。

目が霞む感じです。

でも、せっかくの休みの日。

やりたいことはいっぱいあって・・・。

それらはすべて目を使うことで・・・・。

つくづく目は大切だなと思う。

幸い視力は良い方なんですが、しんどい気候の時は開けているのが辛い感じになる。

ま、どうしても辛くなったら、考えよう。

で、今日はレビュー。

かわいさんの『EGOIST』は2巻あるのでした。(3巻目はどちらかというと番外編ぽいので、割愛します)

で、まだ読みきれていないので、今日は違う作品にします。

飛田もえさんの『夜の雨は密やかにふたりを濡らす』。

ヤクザと刑事のカップルです。

見城(ヤクザ)は学生時代、西澤(刑事)を庇ったため、足を怪我し、今もその後遺症が残っています。

そして、そのことを理由にずっと好きだった西澤を呼び出しては、身体を欲しい儘にしています。

よくある話なのですが、この話はそれだけで終わっていないところがいいところで。

見城には彼を崇拝している舎弟がいます。

木田という、元はチンピラ上がりの男なのですが、彼の存在がかなり重要な役目を果たしています。

BLを読んでいるというより、硬質なミステリーを読んでいる感じ。

読み初めから、緊張感が漂っていて、それが最後まで途切れることはありませんでした。

見城はヤクザとしては、抜け目がなく、貫禄もあって、木田が『自分が従うただ一人の男』と慕うくらいなんですが、西澤に対しての思いは純愛そのもので。

ヤクザになったのも、その方が西澤が罪の意識を持ちやすいからというのが本当の理由だったりします。

なので、西澤さえ自分のことを好きになってくれて、本気で辞めてほしいと思えばいつでも辞める覚悟でいます。

しかし、西澤にも男としての矜持があるし、見城と生きるつもりはないので、どうしても二人の気持ちはすれ違ってしまいます。

見城に対して心がないわけではないんですよ。

むしろ、好きだと認めたくない。

自分を庇って見城が怪我をしたという罪の意識から、彼から逃げられないと・・・納得していたい。

でも、だんだん自分の気持ちが見えてきて、西澤は見城から離れる決意をします。

苛立つ見城。

それを快く思わない木田。

西澤は思わぬ事件に巻き込まれていきます。

正直、気の毒としか思えないです。

でも、とても潔いというか、強い。

見城も自分と関わっていることで彼が傷つけられたことにショックを受けながらも、それでも彼が離せなくて。

ある意味、見城は子供なんだと思う。

西澤はとっくにそれを見抜いているんだけど、木田はそれを認めたくない。

西澤がいるから見城がおかしくなっていると西澤に対して恨みが増すばかりで・・・。

ストーリーの組み立て方とか、効果の出し方とか、巧みな書き手だと思いました。

以前取り上げた、『真夜中に嘘を抱いて』もそうだったけど、3人の気持ちを書き分けるのが本当にお上手です。

ただの三角関係に留まらない、深い心理描写は他の小説に引けをとらないんじゃないでしょうか。

ところどころで、うーんと唸りたくなる文章がありました。

読む人によるんだろうけど・・・。

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風邪薬を飲むと、ものすごく眠くなります。

なので、仕事へ行く時はあまり飲みたくない。

今も、眠いです。

ちょっとだけ、書いて寝ます。

今日、紹介するのは、飛田もえさんの『真夜中に嘘を抱いて』。ジーン・ノベルズから、2003年に出ています。

やっぱ、古めですね。

私もオークションで譲っていただきました。

古い本にしては大事にされていたようで、結構綺麗です。嬉しい。

他の著書も読んでますが、この本は中でも一番好きですね。

主な登場人物は3人です。(あとで、どうでもいい人が出てきますが・・・。その人は攻めの怒りを買って殴られます。攻めは元ボクサーだったりする。)

かなり複雑な三角関係です。三人の一人(達也)は、しかも亡くなっています。達也の死は残った二人の運命も変えてしまい・・・。

話は過去と現在を行ったり来たりします。

過去とは、達也が生きていた頃のこと。

達也は受け(邦彦)の義理の兄なんですが、プロのボクサーで、受けの親友(祐輔)は達也にあこがれて自分もボクサーになります。

ちょっと複雑なので、あらすじを写します。


◇あらすじ・・・・フレンチレストランで楽しげに語らう三人の男。天才ボクサーの達也と義理の弟、邦彦、そして邦彦の親友で達也に憧れボクサーを目指している祐輔。
その幸せそうな光景は永遠に失われた。邦彦は祐輔を想いながらも、拒絶されることを恐れて言えずにいた。達也はそんな邦彦を抱き、祐輔が目撃するよう仕向ける。
逆上した邦彦は家を飛び出し、達也は邦彦を探している最中に事故死してしまう。
達也の死に責任を感じて荒れた生活を送る邦彦を見かねた祐輔は、達也の代わりに邦彦を抱くようになるのだが…。

達也がかわいそうでした。

読んでいて、次の展開が読めず、夢中でページをめくっていました。

途中で何度、終わりの方を先に読んでしまおうと思ったことか・・・。

作者はこの話が書きたくて作家になられたんじゃないかって思うほど、完成度の高い作品だと私は思いました。

両想いとわかった時の二人の日々は、本当に甘い。

今までがお互い辛かった分、弾けていましたね。

達也は・・・でも、やっぱり、かわいそう。

彼は彼なりに、邦彦を愛していたんだなと思うと本当に泣けます。

祐輔もずっと、苦しんでいたし。

邦彦だって・・・。

どっちが辛い選手権をしたら、でも、やっぱり達也だなぁ。

だって、死んでしまったら、もう誰も愛せないじゃないですか。

最期の彼の心のうちを思うとまた泣けてきます。

イラストは岩清水うきやさんです。

なかなか、ハードなシーンを描かれる方ですが、私は、邦彦と祐輔が病院の待合室のベンチで手を繋いでいる場面のが一番好きです。

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