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2008.11/7開始。BLと猫とドールをこよなく愛しています。
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今日はまた一段と寒いです。

なんか、毎日そればかり言ってます。

冬なのだから、寒くて当たり前だと思うと少し楽になる。

なんなんでしょう。

暗示にかかりやすい?

ただ単純なだけ?

後者のような気がします。

レビューですが・・・。

七地寧さんの『メジャー・リーグ』(前編・後編)、いってみましょう。

これ、正直言って、レビューするの難しくて、逃げてました。

好きな作品なんだけど、説明するとなると考えてしまいます。

なので、あらすじを・・・。


実力派メジャーリーガーのウェイドは、ある事柄から日本球団と契約する。提示年俸が五球団中、三番目ではあったが一番印象の良い渉外担当者・九尋がいるブルワースとの交渉に応じたのだ。ウェイドの通訳兼世話役となった九尋は、頼りなさ気な外見とは裏腹に頭の切れる優秀な男で、ウェイドと九尋は何かと気の合う間柄となった。ある日、高熱がウェイドを襲った。多忙な仕事の合間を縫って看病する九尋。その優しさを勘違いしたウェイドは熱に浮かされ、九尋を襲ってしまい—。


七地さんの本は途中でよくわからなくなることがあります。

好きな文章を書かれるのですが、話が向かおうとしてた方向じゃないところにまた飛んでいってしまうというか・・・。

なので、作者さんの目線についていくのが大変な時がある作品も中にはあります。

この本はイラストの石原理さんの絵と登場人物たちがとてもマッチしていて、すごく感情移入しやすかったですね。

国際結婚じゃないですが、外国人と結ばれるというのが私はなかなか、好きで・・・。

そのシチュエーションを味わえただけでも満足でした。

甘いセリフとかシーンをあまり書かれない方だけに、かえってそういうところに代わるところを探してしまう。

ぞっこんの様子は書かれていない感じなのだけど、『ここって、もしかするとそうじゃないの?』と思うような場面や会話に出会うと頬が緩むというか・・・。

ニマニマしながら読める作品。

受けが禁欲的なタイプなんです。メガネで、スーツで。イマイチ、何を考えているかわからない。

ウェイドを好きなんだろうけど、それが彼と同じ程度なのか・・・。

それを探りながら読んでいるのも楽しかったですね。

自分を見失わない受けっていうのは、本当にカッコイイと思ってしまいます。

流されるのもそれはそれでカワイイんだけれど、この作品にはこういうストイックな受けがピッタリでした。

前編の終わりの方で、九尋(受け)は事件に巻き込まれます。(続きががメチャクチャ気になる終わり方で、持っていない方は身悶える思いでしょう)

そのことで九尋に対する愛情がより深まるウェイドなのですが、その腫れ物を触るようなやさしさに九尋はいらだつというか・・・。

ツンデレ・・・なのかな、一応・・・(苦笑)

九尋の後輩やウェイドのチームメイトが後半出てきて、彩りを添えます。

なかでも、ジェイホークと高橋君はいい関係(?)です。

すんなりとはいかないですけど、たぶん・・・。

九尋とウェイドはその後、養子縁組をします。

ただのはハッピーエンドで終わるんじゃなく、人生の最後の予感まで描かれている。

飛ばし読みじゃなく、たとえば、コーヒーと共にじっくり、まったり、読んで欲しい作品です。
30834898.jpg
*後編の表紙です。




 

 

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今日は何日ですか?

むー。眠いです。

疲れがピークなのですが、現実逃避したい心境なので、レビュー書きます。

途中で寝たらスミマセン・・・。

今日は七地寧さんの『ミラベルの瞳』(ラキアノベルズ)です。

七地さんの本は私には『ものすごく好き』か、『読んでみたけど何が書いてあるのかわからない』のどっちかです。

『You  might  say  yes』は初めは面白かったんですが、3巻あたりから、間延びした印象が濃くなって、途中で断念しました。

『2nd  Sword』は初めから難しすぎたし・・・。

そうかと思うと、『メジャーリーグ(前編・後編)』は何度も読むくらい好きだし・・・。

この『ミラベルの瞳』もとても好きな作品です。

といっても、ちょっと変わった本です。

こんな壊れた攻めはいないだろうというくらい、壊れています。

その壊れた攻め修に愛された(?!)悠紀は本当に気の毒です。

出会いは高校生の時。二年の3学期。

悠紀は廊下を歩いていて、突然、修に拉致されます。

それまで、まったく修とは接点はありませんでした。

何かの委員会に急いでて、修のグループと廊下ですれ違った時、その一人とぶつかって修に支えてもらった時に「ありがと」と言ったそれだけなのに。

その「ありがと」の声を聞いた瞬間から、修は悠紀に執着し、無体ばかりしています。

悠紀はよく見るとかわいいけど、でもどこか地味な印象のフツーの子で。

一方、修は校内でも「あぁ、あいつ・・・」と誰もが知ってるくらい有名人で。

悠紀だけでなく、修のまわりの人間もなぜ、そこまで修が悠紀に執着するのかがわかりません。

だれもが、いつかすぐ飽きるだろうと思っていたのに、一向にその様子はなく、かえってますます、独占欲で悠紀はがんじがらめになって行きます。

そして何度も逃げようとするのですが・・・。

本当に・・・、ここまで恋愛不器用な攻めはいないんじゃないだろうか。

そういう修に魅入られてしまった悠紀は本当に気の毒だし、修も哀れだし・・・。

哀れっていうか、馬鹿です。

悠紀が修のところを黙って飛び出し、本気で逃げたと思い込んだ修は仲間に修をレイプさせます。

自分の前で・・・。

もう、そこで人間終わってるやろって、感じでした。

案の定、悠紀は瀕死の重傷を負い、体だけでなく、心も深く傷つき、接触障害になり、修を見ただけで卒倒したり、気絶したり(一緒か)するようになります。

悠紀を可愛がっていた、修の会社の社長が(修はバンドのボーカルでメジャーデビューしています)酷く怒って、修から悠紀を引き離してしまうんです。

このあたりは胸がすく思いでしたね。

とにかく、ジタバタするんです。修が。

一度も好きだと言った事がないくせに、悠紀は自分のものだと初めに会ったときから一人思い込んでいる。

相手に大事なことは一つも告げないまま。

とことん馬鹿だけど、あまりの不器用さにしまいには愛しくなってしまいます。

悠紀が社長の部屋で暮らすようになって、社長のお弁当を悠紀が作っているのを知ると、

『俺は作ってもらったことない!』と言って、怒り狂い、卵焼きを奪ったり、悠紀を待ち伏せして『俺にも作ってくれ』と言ったり・・・。

後半でもう一度やりなおそうと悠紀に言った修ですが、悠紀に「ちゃんと終わろう。さよならしよう」といわれて子供みたいに大泣きします。

あんな傲慢やろうなのに、すごくかわいそうになりました。

だってね、彼はお金をためて南の島を買って悠紀と過ごすことだけを夢見てたんです。

そのくらい、悠紀が好きだった・・・。

あとで、『南の島で一緒に暮らそう』と言って『暑いところは嫌いだ』と言われ、『じゃ、スイス』と言うと今度は『言葉が通じないところは嫌だ』と言われ、延々、地名を言っているというあたりは、もうコメディみたいでした。

脇を名優が固めていて、奥の深い作品になっていました。

ちゃんとレイプの罪は償わせていたし、それを怒る人々の描写も素晴らしかった。

この作品はなかなか手に入らないみたいですが、もし手に入ったら是非是非、読んでみてほしいです!

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