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2008.11/7開始。BLと猫とドールをこよなく愛しています。
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今日は秋月こおさんの『カシミアのダンディ(上下)』(KAREN文庫)について書きます。

前々回の記事に、一直線に恋をする受けよりも、グルグル悩む受けの方が好きだと書きましたが、訂正。

一筋クンの健気さもかなり好きです。

この作品に出てくる子は東京へ夢を持って出てくるのですが(施設で育った愛に飢えた15歳)、悲惨を極める体験を次から次へとします。

まぁ、自業自得なところも無きにしも非ずなんですが、15歳の少年がお金も庇護もなく、たった一人で大都会で生きていこうと思えばそりゃ、普通の神経では出来ないでしょう。

始めは日雇いの仕事に紛れ込んで働いているのですが、そのうち、地道に働くよりも楽にお金を稼ぐ方法(スリ)に手を染めるようになり、そこから段々、身を持ち崩すというか堕ちて行きます。

堕ちる時はもう加速度がつき過ぎるほどの勢いでかなり危険な目にも遭い、もう読んでるのが辛いようなことにもなっちゃうんですが・・・。

その天涯孤独のたった一人の魂をいつも救っていたのが、彼、徳永公彰の存在で。

彼は源氏名を『アキト』という、新宿の超有名なホスト・・・は表の顔で実ヴァンパイヤだったりします。

彼(智彦)は公園で野宿をしてて初めてアキトを見て以来、ずっと彼を慕い続けるんですが、その一途さが半端じゃない。

アキトがヴァンパイヤとわりと早くの段階で知るのですが、それと知ってもその思う気持ちはまったく変わらず、彼のまわりをうろちょろしてはアキトに冷たくあしらわれます。

もう少し優しくしてあげてと声に出して言いたくなるほど、アキトは智彦に冷たいし、遠ざけようとします。

そんな場面が何度も出てくるんですが、その度に切なくて泣けます。

最初はこういう人になりたいというただ単に憧れていたのが、いつのまにかそれが恋だと知り、彼はもっとアキトにのめりこんでいきます。

智彦はアキトに出会ってからも死ぬような目に何度も遭うし、死にたいほど絶望にも陥りますが、その生をギリギリで支え続けるのがアキトで。

でもね、もっと早く智彦に優しくしてあげてたら、ここまで苦しい目に遭うことはなかったんじゃないかと思うんですよ。

だけど、アキトは死ねない哀しい性を背負ってきて、人間よりよほど人間らしい弱い心を持っているんです。

自分が誰かと共存していくなんて、もう思えないし、自分はたった一人で生きていくのがふさわしいと思い込んでいるから、智彦の気持ちは迷惑なだけで。

でも愛しく思う気持ちは持っているんです。

とても、とても不器用なヴァンパイヤ。

下巻では、相当ジェットコースター並の展開が待ち受けています。

それこそ、ハンカチは必需品です。

智彦は彼が死ぬほど好きだけど、彼を困らせるようなことや、彼に不利になることだけは決してしません。

それどころか、自分は彼に釣り合わない(スリをやっていたこととか、不良だった過去の行いなどが)ことをひどく後悔し、彼から去ろうとします。

そして去った後も彼を思い続ける智彦の健気さは、『健気な受けNo.1』の称号を与えたいほどです。

どうか、智彦以上に健気な受けがいましたら、お教え下さい。

本当に究極の愛を知った思いでありました。31979395.jpg
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