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2008.11/7開始。BLと猫とドールをこよなく愛しています。
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今日は何日ですか?

むー。眠いです。

疲れがピークなのですが、現実逃避したい心境なので、レビュー書きます。

途中で寝たらスミマセン・・・。

今日は七地寧さんの『ミラベルの瞳』(ラキアノベルズ)です。

七地さんの本は私には『ものすごく好き』か、『読んでみたけど何が書いてあるのかわからない』のどっちかです。

『You  might  say  yes』は初めは面白かったんですが、3巻あたりから、間延びした印象が濃くなって、途中で断念しました。

『2nd  Sword』は初めから難しすぎたし・・・。

そうかと思うと、『メジャーリーグ(前編・後編)』は何度も読むくらい好きだし・・・。

この『ミラベルの瞳』もとても好きな作品です。

といっても、ちょっと変わった本です。

こんな壊れた攻めはいないだろうというくらい、壊れています。

その壊れた攻め修に愛された(?!)悠紀は本当に気の毒です。

出会いは高校生の時。二年の3学期。

悠紀は廊下を歩いていて、突然、修に拉致されます。

それまで、まったく修とは接点はありませんでした。

何かの委員会に急いでて、修のグループと廊下ですれ違った時、その一人とぶつかって修に支えてもらった時に「ありがと」と言ったそれだけなのに。

その「ありがと」の声を聞いた瞬間から、修は悠紀に執着し、無体ばかりしています。

悠紀はよく見るとかわいいけど、でもどこか地味な印象のフツーの子で。

一方、修は校内でも「あぁ、あいつ・・・」と誰もが知ってるくらい有名人で。

悠紀だけでなく、修のまわりの人間もなぜ、そこまで修が悠紀に執着するのかがわかりません。

だれもが、いつかすぐ飽きるだろうと思っていたのに、一向にその様子はなく、かえってますます、独占欲で悠紀はがんじがらめになって行きます。

そして何度も逃げようとするのですが・・・。

本当に・・・、ここまで恋愛不器用な攻めはいないんじゃないだろうか。

そういう修に魅入られてしまった悠紀は本当に気の毒だし、修も哀れだし・・・。

哀れっていうか、馬鹿です。

悠紀が修のところを黙って飛び出し、本気で逃げたと思い込んだ修は仲間に修をレイプさせます。

自分の前で・・・。

もう、そこで人間終わってるやろって、感じでした。

案の定、悠紀は瀕死の重傷を負い、体だけでなく、心も深く傷つき、接触障害になり、修を見ただけで卒倒したり、気絶したり(一緒か)するようになります。

悠紀を可愛がっていた、修の会社の社長が(修はバンドのボーカルでメジャーデビューしています)酷く怒って、修から悠紀を引き離してしまうんです。

このあたりは胸がすく思いでしたね。

とにかく、ジタバタするんです。修が。

一度も好きだと言った事がないくせに、悠紀は自分のものだと初めに会ったときから一人思い込んでいる。

相手に大事なことは一つも告げないまま。

とことん馬鹿だけど、あまりの不器用さにしまいには愛しくなってしまいます。

悠紀が社長の部屋で暮らすようになって、社長のお弁当を悠紀が作っているのを知ると、

『俺は作ってもらったことない!』と言って、怒り狂い、卵焼きを奪ったり、悠紀を待ち伏せして『俺にも作ってくれ』と言ったり・・・。

後半でもう一度やりなおそうと悠紀に言った修ですが、悠紀に「ちゃんと終わろう。さよならしよう」といわれて子供みたいに大泣きします。

あんな傲慢やろうなのに、すごくかわいそうになりました。

だってね、彼はお金をためて南の島を買って悠紀と過ごすことだけを夢見てたんです。

そのくらい、悠紀が好きだった・・・。

あとで、『南の島で一緒に暮らそう』と言って『暑いところは嫌いだ』と言われ、『じゃ、スイス』と言うと今度は『言葉が通じないところは嫌だ』と言われ、延々、地名を言っているというあたりは、もうコメディみたいでした。

脇を名優が固めていて、奥の深い作品になっていました。

ちゃんとレイプの罪は償わせていたし、それを怒る人々の描写も素晴らしかった。

この作品はなかなか手に入らないみたいですが、もし手に入ったら是非是非、読んでみてほしいです!

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今、TVで『犬神家の一族』を見ながら、書いています。

怖いけど、面白いです。

推理小説はかなり好きです。特に好きなのが、アガサ・クリスティ。

NHKのテレビで放送していた『名探偵ポアロ』もはまっていました。

デビット・スーシェだったかな、主演の人。

また再放送しないかな~。

話は変わりますが・・・。

今日は前の記事の『天使を翔ばせる方法』の補足を少し。

千尋(受け)は見た目はすごくカワイイのですが、実はすごいバンドのギターをやってたことがあるんです。

で、それを見たことがある敏也は千尋がその『チヒロ』だと思い出すんですが、そのことを千尋にもずっと黙っています。

だって、昔のことなんて関係ないから。

それを言えば、千尋はもう会ってくれなくなると思ったから。

また、そのバンドというのが敏也の兄・喬のバンドだったりします。

喬は自由奔放の人で、『チヒロ』は自分の物で、きっとまたバンドに帰ってくると思っています。

そして、敏也は兄といえどももう千尋を渡すつもりは毛の先もなくて・・・。

なのに、彼はアメリカへの留学を決めてしまうんですよ・・・。

千尋を守れる男になるために。

普通、両想いになって、相手に『行かないで』と言われたら、決心鈍るんじゃないでしょうか。

でも、敏也はちゃらんぽらんに見えて、そこらへんがしっかりしている。

揺るがないんです。

そこがいいなと思う。

喬は千尋に翔ぶ羽をくれた人。

敏也は千尋が自由に自分で翔ぶ力をくれた人。

二人の再会の物語を読んでみたかったです。



本文に出てくる詩です。とても好きな詩なので、紹介しておきますね。


『約束なんかしなくても。腕で支えてくれなくても。肩から羽根がはえなくても。

そこにいるなら。大丈夫だから。

信じてくれるなら。大丈夫だから。

だから。ーあなたはどっかで見てて。

どっかで。

わたしが。

ー翔ぶのを、見てて。』









 

クリスマスが終わると、たちまち、日にちがわからなくなります・・・。

『年末』という一括りの言葉で片付けられて、それはまるで新しい年までの猶予期間みたいに思えてしまいます。

残された時間が長いと思うか、短いと思うか・・・。

うーん。

私は早く今年を終えたい方なので、長い・・・かな。

でも、この一年を振り返る時間にしては短い・・・かも。

どっちやねん。

後悔はありずぎの一年だった。

でも、仕事に関しては一生懸命やったという気はしている。

プライベートにおいては・・・・・・・・・・・・・・。

来年は力を分散させて、仕事に疲れすぎないように、また人間関係もぼちぼち保持し、少しでも目標に近づきたい・・・・です。

もう、来年の抱負を述べてしまいました。

でも、あと二回くらいはこういうのやると思います。今年中に。

だって、まだ、27日なので・・・。

では、少しだけ、レビューの方も書きますね。

魚住知加さんの『天使を翔ばせる方法』。

イラストはあの、やまねあやのさんです!ラキアノベルズから1999年に出版されたものです。

もう、この出版会社はないです。私は幸運にも、中古書店で購入しました。

この方も作品が少ない。

今のところ知っているのはこの本を合わせても3冊で、うちもう1冊、持っています(『神さま 僕らを許して』)。



**あらすじ**

大学の掲示板前、敏也は天使みたいなベビーフェイス、千尋を見つける。どうしてもモノにしたい!すかさずサークルに誘うが、千尋に捨てられた仔猫の瞳で睨まれる。でも千尋のこの表情には訳があったのだ。切なくて痛々しい傷が。敏也はホントの千尋を感じたくて、優しい場所へ引っぱり出す。怒りながらも素直に無防備になっていく千尋だったが…。不器用な天使のキュート・ラブ。


いやぁ、あらすじ、また密林さんから拝借しました。

会話文が多いです。

でも、その会話文に特徴があります。

敏也(攻め)は掲示板の前で、千尋に一目惚れします。

バンドのメンバーに誘うふりして、積極的にアタックします。

押して、押して、押しまくる敏也。

千尋は大学生なのに、ちょっと喋り方がカワイすぎる。

『ゆってんじゃん』とか、『ヤだ』とか、嫌な人は引くかもしれないですが、私はニヤニヤしながら読んでしまいました。

また、敏也が甘やかすというか、小さい子に言うような話し方をまたするもんで・・・。

これが結構、キます。

で、いつのまにか千尋を好きにさせてるところなんて、なんてタラシ!と思いました。

ただ押すだけじゃなく、千尋のことをものすごく大事にしています。

誰にも取られないように。

会話のセンスがいいんです。

だから、地の文が少ないのに、軽く思えない。

淡々と進みながら、要所々で出来事が待っている。

波乱万丈の物語じゃないけど、普通の物語でもない。

それぞれ登場人物は何者かだったりします。

ありそうで、あまり読んだことがない感じ。

また、やまねさんのイラストがいいんですよ。

敏也、カッコ良すぎ!

(スミマセン、今日はいつもにまして、言葉が出てこない・・・。疲れすぎ・・・。)

誰かに甘えたい時や、疲れた時にスゴク癒されるお話だと思います☆

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毎日暗いニュースばかりで、正直息が詰まる。

自分自身も不安定な位置にいるので、この不安感は人ごとではなく・・・。

そういう静かなストレスが、慌しい毎日の生活の中で、これまた静かに降り積もって、気が付いた時はもう手遅れ・・・ってことになるんじゃないかと、よく思います。

底の知れない、得体の知れない・・・それはただ漠然としたものでしかないけど、ひたすら追いかけられている焦燥感も煽って、早くこの年が終わって欲しいのか、それとも新しい年が怖いのか、よくわからなくなる。

そういえば、去年の今頃も同じようなことを考えていました。

去年は凛が亡くなった年でこれ以上辛い年はないだろうと思いながら、新しい年をただ期待していたけれど。

結局、今年も大事な子を失った。

失うのはもう嫌だ。

来年こそ、大事なものを失いたくない、そんな年であって欲しい。

楽しいことがいくらたくさんあっても、悲しいことがたったひとつでもあれば、私はその悲しみに縛られてしまう。

それが、悪いこととは思わないけれど、いい年だったとは思えないことにかわりはなく・・・。

今の心境・・・。

早く、この年が終わって欲しい。

新しい年に期待することは出来ないこのご時勢だけど、悪い年を過去にしてしまいたい。

全てがすべて、悪かったわけじゃないけど。

悲しい出来事をリセットする意味で・・・。

毎年、毎年、良い出来事も良い思い出も減ってゆく。

こういう時代だから仕方がないとは思いたくない。

でも、悲しい思い出や、泣くことが多くなったというのは紛れもない真実で・・・。

せめて、自分が出来ることで回りの誰かに笑顔が与えられたらと、だからこそ、強く思うのかもしれない。

自分が幸せで満足な日々を過ごしていたら、そこまで思わなかったかもしれない。

不幸に感謝するというのは、おかしいけど、そういう意味でプラスの効果は少しだけ考えてもいいかな。

自分に出来る、喜んでもらえることは、知れていますが・・・。

明日、仕事仲間だけのささやかなクリスマス会(ケーキを食べて、お喋りするだけですが)があります。

その時に、趣味で作っているビーズの指輪をあげようと思っています。

たいしたものじゃないけど、いろいろな石やガラスを使ってするので、そこそこ良さ気には見えます。

夏にみんなにあげたとき、すごく喜んでもらえたので、また今回も喜んでもらえるかなと・・・。

その時の笑顔が見たさにプレゼントするようなものです。

自己満足かもしれないけど・・・。

何もいいことがない日々に少しでも『嬉しい』の記憶を刻んでもらえたら、こちらこそ嬉しい。

プレゼントって、そういうものかもしれない。

記憶・・・。

また、その記憶を語り合える日々がずっと続いていけばどんなにか幸せだろう。

私の中にもう、どうやっても語り合うことの出来なくなった記憶がひとつあります。

その語り合いたい共通の記憶を持ったただ一人の人は、もうこの世にはいません。

生きてさえいたら、どうやってでも語り合えるけれど、その人はいない。

いつか・・・という日は、もう永遠になくなってしまった。

行き場所のない片割れの記憶は、ずっと、ずっと、たった一人で私の中に生き続けています。

この寂しさと悲しさを伝えることも出来ず・・・。

命は自分だけのものじゃない。

記憶を共有する、全ての人のもの。

だから、私の記憶がもうこれ以上ひとりぼっちにならないように、身近な人を大切にしていこうと思う。

これでいいんじゃなく、もっと、もっと。


*明日、贈るビーズの指輪のひとつです。
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本を検索する時は、作者か題名が必要となってきますよね。

でも、最近の題名は難しい漢字が使ってあったり、ややこしい。

一字でも違うと、出てきてくれないし・・・。

ヨネダコウさんの本の題名も、実は覚えられない。

これは簡単な漢字で、難しいところはどこにもないけど、なぜか覚えられない。

『どうしても触れたくない』というのが本当の題名なんだけど、『どうしても触れて欲しくない』とか、『触れられたくない』とかという嘘の題名ばかり出てくる。

こういう間違いはよくあって、結構、面倒です。

なので、欲しいのとかあると必ずメモにして残しておくのですが、どこに書いたかわからなくなったりもして・・・。

何やってんだろう・・・と思う。

ま、別の日にひょこんと出てくることもあるし、すっかり忘れて、一体このメモは何なんだと言うときもあるし。

まぁ、そんな感じですかね。

今日は、そんなので(って、全然関係ないのですが)、今、ちょっとハマっているコミックスについて書きます。

甘野有記さんの『翡翠のためいき』です。2002年初版なので、古い(?)かな。

この人のは、正直、知らなかったです。

ドラマCDを聴いて、とても興味を持って読み始めました。

森川智之さんの甘い声の伯爵と、宮田幸季さんのかわいらしい使用人・李悠(リーヨウ)の恋物語なんですが、脇役の人たちがスゴク熱演されてて、何回聴いても、楽しい、素敵なCDで、原作を読まずにいられなくなったというわけです。

結構、そういうパターンは多いかな、私の場合。(チョコレート・キスもそうだったし・・・)

このお話はシリーズで4巻ほど続いています。

私は3巻までしか読んでいないけど・・・。

時は、ビクトリア朝大英帝国の時代。イーストエンドの貧民街の阿片窟で働かされていた李悠を連れ出し、自分の屋敷に執事見習い(表向きは)として雇っているこの伯爵は、朝な夕なに『李悠、李悠』で、とにかく溺れきっています。

その溺れ方がいかにもいいところのお坊ちゃまという感じにかわいくて、好きでしたね。

また、李悠は身分の差とか心得ているのと、普通の人より少し鈍感なので、リチャードの本心を量りかねている始末だし・・・。

お互い両想いには違いないのですが、いろいろ事件に巻き込まれたりと、二人の間はそれほど穏やかな日々ばかりではなかったりします。

李悠の容姿は(リチャードのたっての希望もあって)長髪なので、漫画を見た感じでは女の人としか見えないという人もいるかもで、そういう方は苦手かもしれません。

でも、その時代背景もよく書き込まれているし、何より、世界観に引き込まれました。

私はわりとそういう背景込みで好きになっていくのが多いかな。

当事者達だけの恋愛ストーリーっていうのは、あまり興味がないというか、深みを感じないというか・・・。

小道具なり、脇役なり、時代背景なり、そういうこまごまとしたものが書き込まれていると、断然、嬉しくなります。

読んでいて楽しい。

懐古趣味みたいなのもくすぐられる今回の作品は、私にとって、かなり掘り出し物でした。

4巻目と、他の作品もさっき、ebookoffで注文しちゃいました。

ささやかな、自分へのクリスマスプレゼントに・・・なるかな?

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